2020SS - 新ブランド TOPO Athletic 入荷しました!

 

 

 

"Vibram" 社など靴業界で30年ものキャリアを積んだ "TONY SPOT" 氏がデザイナーを務めるシューズブランド、TOPO Athletic が入荷しました!デザイナーは"Vibram FiveFingers"の開発にも携わっており、それを引き継ぐような広いトゥボックスが特徴的なシューズです。

 

 

 

 

なぜこのようなデザインをしているのか、それを知るにはランニングシューズの歴史を振り返る必要があります。

 

 

ランニングが複雑化したといわれるのが約50年前、この頃かかとの高さがつま先よりも高い、「モダン」ランニングシューズの開発が始まります。

このスニーカーに合わせてランニングフォームもかかとから着地する=ヒールストライクというテクニックが主流になります。しかしこのフォームは体への負担が大きく、それを解決するためにシューズはよりクッション性が高いものへと進化していきます。

 

 

ヒールストライクには、他にも歩くたびにブレーキがかかる・膝や腰への負担が大きく、故障につながるといった問題があるのですが、それが解るまでには時間がかかります。

その間もランニングシューズは、よりクッション性が高くて軽いものへと変わっていき、結果ランナーの足を取り巻く環境が大きく変化していきます。

 

いくら素材を良くしても故障はなくならず、ようやくシューズ業界がフォームが問題なのだと気づいたのが約20年前。それからはフォームを自然なものへ導くようなデザインが考案されますが、しかしゆがんだ形に進化したスニーカーは急には改善されず、以降も故障率は下がらないまま。

 

 

なぜモダンランニングシューズのデザインが、軌道修正をしたにも関わらずパフォーマンスが改善されなかったのか、その大きな理由にウォーキングのフォームとランニングのフォームの混同があります。

 

人は普段歩いているときはかかとから着地します。歩く場合においては、そのほうが効率がいいからです。しかし走る際には使う筋肉も地面から受ける衝撃も異なります。それにもかかわらず、シューズ業界は歩行運動を基にランニングシューズをデザインしていたのです。

 

 

 

間違ったフォームを生み出すシューズによって、ランニングフォームも歪な形に進化し、そのフォームに合わせてさらにシューズが進化する、おかしくなるのも当然です。結果早く走れても故障が増え、ランニングを楽しむことができなくなる人が増えます。

 

 

 

そんな中、2005年に生まれた革新的なデザインのランニングシューズが "Vibram FiveFingers" です。

 

 

 

 

 

それまでのシューズとはまるで異なる5本指の形のトゥ、ソックスのような薄いアッパーとソール。 このシューズと同時に広まっていったのが、「ナチュラルランニング=シューズを履いて、裸足のように走る」というスタイルです。

 

人類は裸足で長い時間を過ごしてきました。裸足で走る際のフォームこそ、人に最も負担をかけないフォームであるという気付きから、人間の本来のフォームを導くためにデザインされたのがこのシューズです。かかとから着地するフォームが当たり前だった人にとって、このシューズの登場はショックでした。裸足に近い環境下で走ると、ランニングフォームは自然とつま先からの着地に修正されていきます。

 

ソールが薄いことで足が地面の状況をしっかり感じられ、アクシデントが減る・歩幅が短くなり、歩数が多くなることで1回1回のステップの衝撃が緩和されるなど、具体的にもその変化が感じられるそう。

 

こうしたシューズと考え方の出現により、ランナーにはもう1つの道が用意されました。

 

 

 

さて、前置きは長くなりましたがここで TOPO の話に戻ります。

TOPO のデザイナーの TONY SPOT は走るのが好きでランナーになり、強豪大学のチームでキャプテンを務めるも、オーバーワークと故障を繰り返してランナーを引退します。彼が大学生のころモダンランニングシューズは出始め、1番悪影響を受けた世代かもしれません。

 

そして怪我を理由にランナーの道を諦めた TONY は、Vibram社に入社し、"Vibram FiveFingers" の開発に携わります!

つまるところ TONY はこのランニングシューズの歴史の張本人。モダンランニングシューズの問題点を、その身をもって感じ、その解決に取り組んできた人物なのです。最終的に TONY はVibram USA のCEOを務めるまでになります。

 

そんな TONY が2013年、ナチュラルランニングという考え方を基にデザインしたスニーカーを作り、より多くの人に広めるために会社を設立しました。

 

こういった背景があってTOPO のスニーカーは生まれているので、トゥボックスが広く、足の指が開いた素足に近い状態を保てるシルエットをしているわけです。Vibram FiveFingers 同様、このスニーカーを履くことによって自然なランニングフォームを取り戻すように設計されています。これは決してランナーだけにメリットがあるものでなく、健康なライフスタイルを求める人すべてに向けたプロダクトです。

 

 

一般的なスニーカーとの差は実際に履いて動いてみると一目瞭然です。是非一度店頭でお試しください!

 

 

 

商品ページはこちらです→https://mathematics.ocnk.net/product/11005